バイオハクリX-WB工法の作業手順

塗膜はく離作業の流れ(概要)

事前試験の実施確認後

使用前に必ず事前試験をおこない、
バイオハクリX-WB工法の適性条件を確認してから施工をおこなってください。

塗膜はく離作業の流れ(概要)

1.バイオハクリX-WB塗付

塗付面に泥、苔、鳥糞など、はく離剤の浸透を妨げる物は事前に取り除いてください。
標準塗付量1.0kg/㎡/回です。
塗付量は、ウェットフィルムゲージを使い確認管理します。

※標準塗付量 1.0kg/㎡ ≒ 1,000μm(ウェットフィルムゲージ数値)

2.塗膜への浸透・軟化膨潤状態の確認

バイオハクリX-WBを塗付後、24時間程度ではく離剤有効成分が多層塗膜の
深部へゆっくり浸透し軟化膨潤します。

※ 低温時や塗膜の種類・塗膜厚などの影響により、塗膜への浸透・軟化時間が長くなる場合があります。

軟化膨潤状態の確認方法

カッターナイフの刃を塗膜面に当てスライドさせた際、鋼材面に直接刃が当たり金属音が発生することを確認します。

3.手工具による塗膜はく離除去作業

塗膜の軟化膨潤状態を確認した後、手工具(刃付スクレーパーなど)で塗膜はく離除去作業を
実施します。塗膜を湿潤シート状態ではく離除去・回収することが可能です。

鋼材面のアンカーパターン凹部には塗膜が残存します。
なお、狭隘部、ボルト部の塗膜は電動工具併用で除去します。

残存塗膜・はく離完了状態の確認方法

カッターナイフ等の刃先をスライドさせ、金属音の有無を確認します。
金属音がしない = 残存塗膜有り(「1.バイオハクリX-WB塗布」から再度施工)
金属音がする = 凹部以外の残存塗膜無し(塗膜はく離作業完了状態)

塗膜はく離除去作業後、再塗装する塗料に適する素地調整を実施後、塗装をおこなってください。

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バイオハクリX-WB工法 適用適否

軟化しやすい塗膜 軟化しにくい塗膜 軟化しない塗膜 その他
・長ばく型エッチングプライマー
・鉛系さび止めペイント
・フェノール樹脂MIO塗料
・エポキシ樹脂MIO塗料
・長油性フタル酸樹脂塗料
・塩化ゴム系塗料
・タールエポキシ樹脂塗料
・有機ジンクリッチペイント
・エポキシ樹脂塗料
・変性エポキシ樹脂塗料
・鉛丹さび止めペイント※
・超厚膜形エポキシ樹脂塗料
・ウレタン樹脂塗料
・ふっ素樹脂塗料
・無機ジングリッチプライマー
・無機ジングリッチペイント
・無溶剤系塗料
・ガラスフレーク入り塗料
・さび・ミルスケール(黒皮)は除去できません。

※特に黒皮鋼版(ミススケール)面上に「鉛丹さび止めペイント」が塗装されている場合、塗膜がはく離できない場合があります。

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バイオハクリX-WB工法 標準塗付量

標準塗布量

1.0kg/㎡/回

残存塗膜厚への塗付量(目安)

残存塗膜厚への塗付量(目安)

標準施工条件

鋼道路橋塗装仕様 気温湿度 最大塗付量 軟化膨潤時間
(目安)
A. a フタル酸仕様 5℃以上
85%以下
500μm/回 18時間以上
B. b 塩化ゴム系仕様
C. c ポリウレタン仕様
  ふっ素仕様
24時間以上
D. d タールエポキシ仕様

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バイオハクリX-WB工法 事例写真

手工具による塗膜はく離作業状況

手工具による塗膜はく離作業状況

はく離除去した塗膜の状態

はく離除去した塗膜の状態

湿潤シート状態

湿潤シート状態

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